経営管理イノベーション

2020年2月25日

昨日読んだゲイリー・ハメルの「経営の未来」の中で、経営管理イノベーションの優位性が謳われていましたが、まさにそのとおりと感じました。

ビジネスにおいてイノベーションが必要であるのは自明の理ですが、「業務イノベーション」「製品イノベーション」「戦略イノベーション」より「経営管理イノベーション」は優位性があることを説明し、それに関して、トヨタについても触れていました。

著者は、トヨタの競争優位の源泉を、「すべての社員の知恵を利用する」経営管理にあると説明しています。

私は今迄、トヨタの強みは、「ファクトリーオートメーション」「サプライヤーとの関係」「ジャストインタイム・システム」といった生産方式のイノベーションにあると思い込んでいたのですが、これらの優位性は、氷山の一角で、「トヨタは労働者の中に、終わりのないハイペースの業務改善に必要な英知を見て取った。」ことこそが、長期間に渡る競争優位を生んだと説明しています。

ビジネスも人が織りなすものであり、人間本来の、”成長意欲” ”貢献意欲” ”達成意欲”をどのように満たすかが鍵であり、そのような組織づくりをすることが競争優位を生むのことは、考えれば当たり前のことですが、現在の会社組織においては実行されていないのも間違いありません。

以前、ブログで、「ティール組織」について書きましたが、これからの会社組織は、「自主経営」「全体性」「経営目的」が求められることとまさに重なる考え方かと思います。

私自身、人が本来持つ力を信じ、それを伸ばすことで、成長する企業づくりを、目指したいと、改めて感じました。

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