人事評価は本当に必要?

2020年3月15日

ものづくり補助金の話がよく出ますが、私の本業は社会保険労務士で、その中で労務問題は大きなウェートを締めています4月の昇給を前に、この時期人事評価を多くの会社が行いますが、私も顧問先等で人事評価のお手伝いをやっています。そこで、よくでる言葉が、「なんで私がC評価なんですか?」「なんであの人の方が私より評価が高いのですか?」

人事評価をやったことで、かえってややこしくなったが、やらなければ逆に、「人事評価もせずに給与を決めるのですか?」「社長は何が分かっているのですか?」と問い詰められ、頭が痛いという社長さんは多くいらっしゃるのではないでしょうか。

会社の状況・会社の成長段階によって一概には言えませんが、一つの取り組み方をご紹介します。

◆社員は、みんな頑張ってきたことを褒めてもらいたい。また社員は、みんな成長したいと思っている。

◆その為には、成長マップ・成長の手順書を作成し、その中でどの段階にいるか分析し、フィードバックすることは必要。

◆上司は「部下を評価する」ではなく「部下の成長段階を確認する」に、また上司は「部下を管理・指導する」ではなく「部下の成長を支援する」するに認識を改める。

◆社長は、直属上司から成長段階と部下に対する支援方針を聴き、それが会社の目指すところと合っているか、直属上司と話し合う。

◆直属上司は、社長と確認し合った内容を元に本人にフィードバックして、課題と目標を決める。

◆社長は、成長段階と課題と目標から、各人の給与を決定する。

社長と直属上司は、かなりエネルギーを必要としますが、深い話し合いをすることになりますので、私の経験からいいますと、大きな効果があります。

最後になりますが、「人事評価は本当に必要?」と聞かれたら私は、「フィードバックは必要ですよね」と答えています。

 

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